2023年6月30日、パブリック・コメント等の結果を受けて、金融庁より「金融機関のITガバナンスに関する対話のための論点・プラクティスの整理」(第2版)(以下、「ディスカッション・ペーパー」)が公表されています。

主として銀行や保険会社等を対象とするとしていますが、金融サービスを提供する企業が活用することを妨げるものではないとされており、金融庁における、ITガバナンスに関する基本的な考え方を示しているものと考えられます。

内容は、一部金融機関特有の重要性がある部分について詳しく記載されている箇所はありますが、経済産業省などが推し進めているDX推進の考え方と、基本的に方向性は同じものです。

ディスカッション・ペーパーの中で、次の点が重要だとされています。

  • 失敗を恐れずチャレンジを促すような企業文化の熟成が本質的に重要である。
  • リスクを評価するとともに、リスクに見合った管理態勢を構築し、適切にリスクをコントロールする必要がある。

企業を持続的に成長させるためにはアクセルが必要である一方、ブレーキをきちんと準備しておかないと、大事故につながるおそれがあるということなのでしょう。

金融機関等の業務においては正確性・可用性・機密性が求められる一方、企業として成長性や革新性がないと競争力が低下し、衰退の一途をたどります。

アクセルとブレーキをより上手に使い分けないといけない点、金融機関等におけるDXは難易度が高いものと考えられます。

「金融機関のITガバナンスに関する対話のための論点・プラクティスの整理」は、こちら(概要全体)。