データバックアップの必要性
みなさんの中にはハードウェアの故障により、データが利用できなくなった経験がある方はいらしゃいませんか?
または、データを誤って削除してしまった、誤った情報で更新しそれに気づかず保存してしまった経験をもつ方はいらしゃいませんか?
もしそのような経験がないのならば、普段から注意深く行動されているか、ただ単に運がよかっただけなのかもしれません。
製品の特性や使用環境などにより異なりますが、一般にハードディスクの耐用年数は5年程度といわれています。
この期間を超えても全く不具合なく使用可能である場合もありますし、導入後1~2年で障害が発生する場合もあります。
私の場合、経験的に数年に一度はハードディスク等の障害に遭遇します。
ハードウェアの障害等により元データが使用できなくなったとしても、データのバックアップが存在する場合、環境を再構築しデータをリストアすることで、比較的短時間で通常の業務に復帰することができます。
一方、データのバックアップが存在しない場合、それまで蓄積されたデータは消失し、場合によっては業務を実施するため、資料等をかき集め、一からデータ入力し直す等の対応が必要となる場合があります。
この場合、データ入力に想定以上の工数が必要となること、またはデータを入力するための資料がすでにに失われ、データを復元する手段もなく、業務の遂行に著しい影響を与えることも考えられます。
ハードウェアの障害やユーザの誤操作のみならず、ランサムウェアの感染によるデータの暗号化等により必要なデータが利用不可となる場合があります。
これらの問題に対応するため、データのバックアップを適切に取得する必要があると考えられます。
バックアップの方法
ローカルデータのバックアップを自動で行う場合、Windowsの標準機能であるバックアップと復元を使用するのが、一番お手軽だと思います。
バックアップを保存する場所、バックアップ対象、バックアップのスケジュール等を指定することで、自動でデータのバックアップを取得できます。
具体的な方法は、下記リンク等をご覧ください。
その1 その2
Windows Homeエディションの場合、バックアップを保存する場所として指定できるのは、バックアップ対象とは別の内臓HDDや外付HDDだけですが、Windows Proエディションの場合、バックアップを保存する場所として、ネットワーク上のドライブやデバイスを指定することができます。
データのバックアップを取得する方法として、他にも以下の方法などが考えられます。
・クラウド上にデータを保管し、ローカルと同期する方法
・手動によりデータのバックアップを取得する方法
・その他ツール等を利用する方法
それぞれ、メリット・デメリットがあり、どれを選択するのが最善かは、利用者の置かれた状況によります。
まとめ
データのバックアップは、保険のようなものだと考えることができます。
障害等生じなければ特に意味のない無用の長物でしかありませんが、障害等が発生し元のデータが利用不可となった場合、データのバックアップがなければ、業務に著しい影響を与える可能性があります。
データの消失により業務に著しい影響を生じることが想定できる場合、データのバックアップは必要であると思われます。